まるで子供の遊びだった。



探るようにただ触れ合うだけの唇も、
瞼や額に戯れに落としたりなんかしてみる口付けも、
髪を掻き上げてみたり意味もなく両頬を包んだりする腕も、
全てが馬鹿の一つ覚えのようで適当に熱を吐き出す術も知らない、
情事の真似事にすらならない、退屈でガキじみた無駄な行為であり時間だった。




こんなただでさえ狂気の沙汰のような行為と時間に、アホみてえな間抜け面を晒して笑う女の気が知れない。
もはやそれに悪態を吐くことすら馬鹿げていて面倒で、仕方なく間抜けを絵に描いたような顔した女の茶色い髪を掻き上げる。


やはり馬鹿げている。

にも関わらず女は笑う。


―糞アホ面。


適当に心中で毒づいて、掻き上げた先の肌に噛み付いた。






酷く純粋で、毒になる